ふと思い出す [つぶやき]
昔々の話ですが、NYに本店のある『ZONA』というインテリアショップで
働いていたことがあります。
今は、日本にもNYにもお店はありませんが・・・
もともとは ZONA の姉妹店が本牧にあり、そのお店の雰囲気と商品が好きで
短大を卒業して就職した会社を入社した年の12月で辞め、辞めた次の日から
その店で働き始めました。
その後、本牧のお店を閉めることになり、私はアルバイトだったのですが
青山(住所は神宮前)のお店に、異動という形で行くことになったのです。
色使いが美しいスイスキャンドル
ZONAがオープンした頃は“サンタフェブームの火付け役”などとも言われていましたが
世界各国の雑貨や家具、食器、ガーデングッズ、アイアン製品、ファブリックなどが
ミックスされた独特の空間で、ほかのインテリアショップとは一線を画したお店でした。
「無国籍風」とは違う、「ZONA風」ともいえる空間。
一歩店内に入った瞬間に香ってくる、いわゆる“ZONAの匂い”というのがあるのですが
働いていた当時は自分にもその匂いが染み付いていて、自宅の自分の部屋はいつも
“ZONAの匂い”がしていました。
Barbara Eigen の食器も、今では彼女の作風がだいぶナチュラルに変わって
いますが、ZONAで扱っていた当時は、もっとビビッドな色使いのものもあったし
形も今よりもっと手びねり感のある自由奔放な印象のものがほとんどでした。
毎週のディスプレイ替えは、プロのデコレーターを中心に行っていましたが
活ける花もダイナミックでインパクトがあって、五感に響きました。
そして、開店前の掃除を1時間かけて全員で行い「我が家へようこそ!」という気持ちで
お客様をお迎えしよう、という考え方です。
今はとても有名な松○弥太郎さんも一時期在籍していて、一緒に仕事をしましたが
彼はやはり当時からオリジナリティー溢れるセンス抜群の人でした。
ZONAがなくなってからも、様々なセンスあるインテリアショップ、ライフスタイルショップが
オープンしましたが、私の中では未だにZONA以上に好きになれるお店は出てきません。
何年経っても、ふと思い出しては嘆いて(?)います。
コメント 0